Story
イントロダクション
まるで、時が止まったかのような古びた街並みの中、ひっそりと佇む小さなお店、『夢萌商店』。
地域の名産品が並ぶ店内で、店主の夢絵が、一人読書をしています。
お客様がやってくると、ふと顔を上げて、
『いらっしゃいませ、夢萌商店へようこそ』
あらすじ
埼玉で長く商店を営む祖母から、「夢萌商店」を継ぎ、若くして店主となった夢絵(ゆえ)。
夢絵だけでは心もとないと、番頭として手伝いを申し出てくれた大輔とともに夢萌商店を切り盛りしていた夢絵だが、ある日、訪れたお客様に、「埼玉の名産品は何か?ここは有名店なのか?」と問われる。
地元の方にはよく利用してもらっていたが、とくにこれといった名物はなく、有名店とはいえない現状に地味にショックを受けた夢絵は、夢萌商店に昔から棲む座敷童子の『幸魂童子』とともに夢萌商店に足りないものは何かを求めて奔走する。